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契約外の業務をさせるのはOK?派遣社員を守るためのポイント

【安心して働ける職場づくり】外国人労働者のためのメンタルケアガイド

 

目次

 
 
 
 
 
 
 

はじめに


派遣社員の雇用が増える中で、企業は派遣契約に基づき派遣スタッフを受け入れています。

しかし、現場では契約に記載されていない業務を派遣社員に依頼することがしばしば見受けられます。

これは、派遣スタッフにとって不公平な労働環境を生む可能性があり、企業側も法的リスクを抱えることになります。この記事では、契約外の業務を依頼する際の注意点や、派遣スタッフに対するNG行為について解説し、トラブルを避けるためのポイントを紹介します。


派遣契約には、主に以下の2種類の契約があります。

  • 基本契約書

派遣元企業と派遣先企業との間で、労働者派遣に関する全般的な条件を定めた契約です。

派遣の枠組みを決めるための包括的な契約です。

  • 個別契約書

基本契約書に基づき、派遣社員についての具体的な業務内容や労働条件を定めた契約です。

具体的なプロジェクトや業務に対して結ばれる短期的な契約です。


  • 契約の目的

  • 契約期間

  • 派遣労働者の提供条件

  • 報酬と支払い条件

  • 派遣労働者の管理

  • 労働環境の提供

  • 秘密保持

  • 契約の解除

  • 紛争解決


  • 業務内容

  • 労働条件

  • 勤務地

  • 報酬

  • 契約期間

  • その他の条件


派遣社員に契約外の業務を依頼することは、多くの場合、契約違反となります。具体的には以下のような問題があります。


  • 契約違反とは?

派遣社員が個別契約書に記載されていない業務を行うこと。これは、基本契約書や個別契約書に違反する行為です。

  • 派遣法に抵触するケース

契約外の業務を強制することは、派遣法違反にあたる可能性があります。派遣法では、派遣社員の権利を守るための規定が設けられており、契約外の業務を強制することはこれに反する行為となります。



すべての契約外業務が違反となるわけではありません。柔軟な業務対応が求められる場合もあります。


  • 柔軟な業務対応の必要性

派遣先の業務内容が変動することはよくあります。そのため、派遣社員が契約に記載されていない業務を行う必要が生じることもあります。しかし、この場合でも、事前に派遣社員の同意を得ることが重要です。

  • 派遣スタッフとの合意

派遣スタッフと事前に合意が取れている場合は問題ありません。例えば、派遣スタッフが自ら契約外の業務を希望する場合や、派遣先の業務内容が急遽変更となった場合など。このような場合でも、派遣元企業と派遣先企業の双方が合意し、正式に契約内容を変更することが求められます。


派遣スタッフには、適切な対応が求められます。以下の行為は避けましょう。

契約にない業務を強制することや、不当な待遇を行うこと。例えば、派遣スタッフに対して過度な残業を強要したり、契約に記載されていない危険な作業を行わせることは厳禁です。これらの行為は、派遣法に抵触するだけでなく、派遣スタッフの労働環境を悪化させる原因となります。


契約違反によるトラブルを避けるためには、以下の点に注意しましょう。

業務内容を詳細に記載することが重要です。これにより、派遣スタッフがどのような業務を行うべきかが明確になり、契約外の業務を依頼するリスクが減ります。例えば、個別契約書には具体的な業務内容やその範囲、必要なスキルなどを詳細に記載することが望ましいです。


派遣スタッフと事前に話し合い、合意を得ることが重要です。業務内容の変更や追加が必要な場合は、必ず事前に派遣スタッフと協議し、合意を得ることが必要です。これにより、派遣スタッフの理解と協力を得ることができ、円滑な業務遂行が可能となります。


今回は、契約に記載されていない業務の問題点や派遣スタッフに対するNG行為についてお伝えしました。

派遣社員を受け入れる企業は、契約内容を明確にし、派遣スタッフとのコミュニケーションを大切にすることが重要です。これにより、トラブルを未然に防ぎ、円滑な労働環境を築くことができます。

派遣スタッフが安心して働ける環境を提供することで、企業の競争力向上にもつながります。

企業側がしっかりとしたサポート体制を整え、派遣スタッフとの信頼関係を築くことが大切です。


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